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瓜1932 【誰歓RP村】猫の墓守が眠る日【3dエピ】 (10/17 00:00 に更新) rss

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[ログ/メモ/履歴]

夢破れし 美夜子 0d 01回
[今年も変わらず。
律儀にもこの地を訪れる彼女の姿。

夫を亡くして3年が経った。端から見れば、悲しみにくれる未亡人。ただ一つ不思議だったのは。]

知夏、先にばぁばんち行ってな。
母ちゃん、やる事があっからさ。

[娘を先に行かせれば、向かう先は夫の墓とは逆の方角だったのだ。]
>>0:9 夢破れし 美夜子 0d 01回
[今年も変わらず。
律儀にもこの地を訪れる彼女の姿。

夫を亡くして3年が経った。端から見れば、悲しみにくれる未亡人。ただ一つ不思議なのは。]

知夏、先にばぁばんち行ってな。
母ちゃん、やる事があっからさ。

[娘を先に行かせれば、向かう先は夫の墓とは逆の方角だったのです。]
>>0:10 夢破れし 美夜子 0d 02回
[そこは墓地の外れ。
その墓石は、名前も書かれていなければ、大きさ自体も数周り小さい。よくこの場を訪れる者であっても、それが墓石だと気付いている人が何人いるでしょうか。なんだか、子供の手作りのようで。]

 今年も、お前さんには会えずじまいだったよ。
 一緒には、行けないんだよね。

[うつむき加減に絞り出すように呟けば、当然答える声はない。
遠くにサバ猫が歩いているのが見えた。]

 そういや、あの時にも猫が居たっけ。
 あの猫、残念だったなぁ。

[風の噂を思い出す。
あたしにとって、あの猫は、そうだなぁ・・・・・・**]
>>0:12 夢破れし 美夜子 0d 03回
[爽やかな風に、久方振りに伸ばしてみた髪がなびくのです。
千の風はなんとやら。これほど肝試しに向いていない墓地も珍しい。]

 おいでよ。

[振り返ってはいけないよ。
一度は終わったはずの物語だから。私が一歩踏み出すと決めたのだから。]
>>0:13 夢破れし 美夜子 0d 04回
 猫、あたしも飼いたいなぁ。

[一本道の向こうの果てに、猫と見つめ合う人物。
それを羨ましそうに見つめるのでした。**]
>>0:20 夢破れし 美夜子 0d 05回
[小さなお墓に、そっと彼岸花を供えるのです。
彼岸花は供えるものでなく勝手に生えているものじゃないかって?]

 彼岸花。あいつが好きだった花。なら、それが一番じゃないのさ。

[だ、そうです。]

 特別綺麗な場所を見つけたからね。それもあの猫のおかげさ。一度、手入れでもしてやるかい。

[この広い墓地の一角にある、ぽかんと空いた区画。そこに咲き誇る彼岸花を以前に見た事があるのでした。
ところが]
>>0:21 夢破れし 美夜子 0d 06回
 さて、
 あれぇ?

[霊園は霊園でもここは特に広い。年に一度来るだけでは迷ってしまう。
知らないお墓なんて、遠目には皆同じに見えるのだから。
これは団地マジックならぬお墓マジック。
美夜子もそれに嵌ってしまったようです。]

 いかんいかん。迷ったよこれ。
 前にも一度、大騒ぎになったんだよな。
 あたし、こんなに方向音痴じゃなかったはずなんだけれど?

[ぐるぐる、ぐるるると回り。
いつの間にか、出口の方角すらも見失ってしまうのでした。]
>>0:22 夢破れし 美夜子 0d 07回
[焦っていないふりをしつつ、そんな折に見えた人影。
ご丁寧にも大根の薫りを漂わせて。

帽子からして、どう見たって道に詳しそうな人!
地獄に仏とはこの事だ。]

 聞かぬは一生の恥? 背に腹は代えられない?
 いや聞くっきゃない。

 あの、すみません!

[小走りに近付きながら声を掛けてみた。
この墓地で彼岸花の沢山生えている場所を知らないかと。

誰に聞いても、そんなものは知らないと言われてしまった、あの場所を。猫しか知らなかった、あの場所を。**]
>>0:26 夢破れし 美夜子 0d 08回
 よしっ任せた!

[やっぱりここは人に聞くに限る。
ようやく頼りになる人を見つけたぞと、思わず握手を求め、満足したように頷けば。
後に続く美夜子でしたが・・・・・・]
>>0:27 夢破れし 美夜子 0d 09回
 あれ? ハマチさん?

[10分経った、まだ着きません。
だんだんと疑念が湧いてきます。]
>>0:28 夢破れし 美夜子 0d 10回
 おおい、ハマチさん。

[20分経った、まだ着きません。
疑念が確信に変わります。]
>>0:29 夢破れし 美夜子 0d 11回
 えっと、ハマチさん!

[30分経った、まだ着きません。
確信に確認が取れました。]

 迷ってるよね、これ絶対に。
 もしかして、ハマチさんここの人じゃなかったんです?

[妙な勘違いをしていたのではないかと、恐る恐る聞いてみるのでした。
いいや、知らないのも無理はないのですけどね。]
>>0:32 夢破れし 美夜子 0d 12回
 うぅーん。

[きっとあたしよりも詳しい人にそう言われてしまうと、自信が無くなってしまう。
あれは記憶違い? けれど。
すぐにいいやと首を振るのです。]

 うん、間違いないよ。
 なぜだか一ヶ所だけ空き地があって、そこに生えていたんだ。去年までここにいた猫についていったら、見つけたんだよ。
 後は、そうだねぇ。そういや、古いお墓ばかりだったな。

[後は、今のところ思い出せないと残念そうに語る。]
>>0:33 夢破れし 美夜子 0d 13回
 いいや、ありがとう。
 もう少し自分で探すさ。また見つけたら教えておくれよ。
 駅長なら、駅に行けば会えるよね?

[いつも車ばかりで駅は使っていないけれども。
そういや、遠くから列車の音が聞こえる時があったなと。

たまには、新しい道を開拓してみるのもアリかも知れない。**]
>>0:42 夢破れし 美夜子 0d 14回
[さて、ハマチさんと別れてしばらく。
美夜子はちょっとした丘の上に出てきたのでした。下のほうの霊園が見渡せます。
けれども、やっぱり赤い絨毯は見当たらないのです。]

 この坂も実に走りたくなる坂であるってね!

[横に一応階段はあるけれど、自分が行きたいのは。
きょろきょろと辺りを見回して、ひとまず誰も見当たらないのなら。
そっと草の茂った坂道を走り下ってみる。

けれども、まだ下りきらないうちにその速度は弱まって。]

 やっぱ、あの頃と同じようにはいかないか。

[ついには止まると、哀しそうに笑うのでした。**]
>>0:52 夢破れし 美夜子 0d 15回
 おやあ?

[また猫だ。今度は茶猫。
この場所ではよく猫と遭遇する。]

 いよっ、チャー。

[やけに慣れた手つきで猫との距離を詰めれば、あっという間に抱き上げてしまうのでした。
適当な名前で猫を呼んでも、猫は猫らしく何処吹く風。]

 おめぇもフリーかぁ?
 どうだい、あたしもネコノシュウカイに招待してくれよぉ。

[にししと笑ったかと思えば今度は
猫にすらも見られないように、そっと涙を拭くのです。]
>>0:53 夢破れし 美夜子 0d 16回
[チャー(仮)を解放すれば、すぐに立ち去っていってしまう。
首輪をしているし、飼い主の元へと帰ったのかも知れない。]

 なんだか、楽しくなってきた。

[そうだ。数年前と同じように猫の後をつけてみよう。
何の根拠も無いけれど、またあの場所に連れて行ってくれる気がして。**]
>>0:67 夢破れし 美夜子 0d 17回
 あ、ここは。

[こっそりと猫の跡を付ければ、そこにあったのは墓守さんの。
本当は今日も会いたかったあの猫。
猫が何を思うのかは知らないけれど、運命を感じずにはいられなかった。]

 あたし、そういうの信じるからさ。
 チャー、あんたもこいつに会いに来たのかい?

[チャーではない。]
夢破れし 美夜子 0d 02回
[木陰になって気が付かなかったけれども、どうやら先客がいたようで。
なんだかちょっぴり派手な人。初見で踊り子かと思ったのは、当たらずとも遠からずだっただろう。]

 寂しいですね。
 この間までこっち側にいた猫が、あちらへ行ってしまうのは。

[懐かしむようにそっと語りかけてみるのだった。]
夢破れし 美夜子 0d 03回
[木陰になって気が付かなかったけれども、どうやら先客がいたようで。
なんだかちょっぴり派手な人。初見で踊り子かと思ったのは、当たらずとも遠からずだっただろう。]

 寂しいですね。
 この間までこっち側にいた猫が、あちらへ行ってしまうのは。

[懐かしむようにそっと語りかけてみるのだった。**]
>>0:68 夢破れし 美夜子 0d 18回
[木陰になって気が付かなかったけれども、どうやら先客がいたようで。
なんだかちょっぴり派手な人。初見で踊り子かと思ったのは、当たらずとも遠からずだっただろう。]

 寂しいですね。
 この間までこっち側にいた猫が、あちらへ行ってしまうのは。

[懐かしむようにそっと語りかけてみるのだった。]
>>0:69 夢破れし 美夜子 0d 19回
 あたしの脚があの頃のままでも、あいつにはきっと届かないから。

[小さなつぶやきは誰に語るでもなく、風に消え入るように。**]

[ログ/メモ/履歴]

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