>>0:1 さんぽ猫 リリー 0d01:50:22 01回 [心地良い陽気に包まれた公園墓地の木立の傍。木漏れ日の落ちる長椅子の一つに、濃灰と薄灰の毛並みをした猫が丸くなっておりました。短めの毛は撫でるとビロードのような手触り、今は瞼に隠れる瞳は薄い青色をしております。どこかで飼われている猫なのでしょう、短い毛並みに埋もれるように細い首輪がしてあり、首輪につけられたタグには”リリー”と言う名が刻まれておりました]《ごろごろ》[陽気に誘われ転寝をする猫からは、甘えるように喉を鳴らす音が聞こえます。夢の中で、誰かに甘えているのかもしれません**]
[心地良い陽気に包まれた公園墓地の木立の傍。木漏れ日の落ちる長椅子の一つに、濃灰と薄灰の毛並みをした猫が丸くなっておりました。短めの毛は撫でるとビロードのような手触り、今は瞼に隠れる瞳は薄い青色をしております。どこかで飼われている猫なのでしょう、短い毛並みに埋もれるように細い首輪がしてあり、首輪につけられたタグには”リリー”と言う名が刻まれておりました]《ごろごろ》[陽気に誘われ転寝をする猫からは、甘えるように喉を鳴らす音が聞こえます。夢の中で、誰かに甘えているのかもしれません**]
>>0:-0 さんぽ猫 リリー 0d02:01:42 01回 /*どうも、猫です。違う、龍猫です。村建てさんに、「いっそ猫になりたい…」って言ったら許可もらえました(感謝猫するんじゃー、にゃー。ト書きをナレーション風にしたんだけど、上手く行くかな。ともあれ、今日は寝るw
/*どうも、猫です。違う、龍猫です。村建てさんに、「いっそ猫になりたい…」って言ったら許可もらえました(感謝猫するんじゃー、にゃー。ト書きをナレーション風にしたんだけど、上手く行くかな。ともあれ、今日は寝るw
>>0:2 さんぽ猫 リリー 0d12:11:55 02回 [眠る猫の耳に触れる心地良い風。猫はぴるぴると耳を動かすと、瞼を開き大きな欠伸をしました。丸くしていた身体をしなやかに動かし、前足から肩、背中、後足と順に伸びをします。短い尻尾をピンッと天に向けた後、長椅子を踏み締めていた四肢を折り曲げ、芝生が繁る地面へと軽く跳躍。音も無く下り立つと、墓石の並ぶエリアへと歩き始めました]
[眠る猫の耳に触れる心地良い風。猫はぴるぴると耳を動かすと、瞼を開き大きな欠伸をしました。丸くしていた身体をしなやかに動かし、前足から肩、背中、後足と順に伸びをします。短い尻尾をピンッと天に向けた後、長椅子を踏み締めていた四肢を折り曲げ、芝生が繁る地面へと軽く跳躍。音も無く下り立つと、墓石の並ぶエリアへと歩き始めました]
>>0:3 さんぽ猫 リリー 0d12:12:00 03回 [さんぽをしていると、公園墓地の中で様々な人を見かけます。皆、故人を偲びに来ているのでしょう。猫にはそのような相手はいませんでしたが、故人を偲びに来る人達を見守る存在がいたことは知っていました]
>>0:4 さんぽ猫 リリー 0d12:12:08 04回 [猫がこの公園墓地へ現れ始めたのは3年程前。その存在は、初めて公園墓地へ訪れた時にも人々を見守り、慰めておりました。公園墓地へと通い始めて数ヶ月後、猫はその存在 ─── 墓守猫に訊ねたことがあります][『どうしてあなたは彼らに寄り添っているの?』][墓守猫は一度猫を見ましたが、何も言わず並ぶ墓石へと視線を移しました。その瞳はとても穏やかだったことを、猫は覚えています]
[猫がこの公園墓地へ現れ始めたのは3年程前。その存在は、初めて公園墓地へ訪れた時にも人々を見守り、慰めておりました。公園墓地へと通い始めて数ヶ月後、猫はその存在 ─── 墓守猫に訊ねたことがあります][『どうしてあなたは彼らに寄り添っているの?』][墓守猫は一度猫を見ましたが、何も言わず並ぶ墓石へと視線を移しました。その瞳はとても穏やかだったことを、猫は覚えています]
>>0:11 さんぽ猫 リリー 0d22:41:29 06回 [零れ落ちるような声と人の気配。それに気付いて猫は薄青の瞳をそちらへと向けます]みゃあ[一つ先の墓石の並びに居たのは、寂しげに見える人。足を止め、鳴いた声はその人に届いたでしょうか。様子を窺うように、猫は相手を見詰めます**]
[零れ落ちるような声と人の気配。それに気付いて猫は薄青の瞳をそちらへと向けます]みゃあ[一つ先の墓石の並びに居たのは、寂しげに見える人。足を止め、鳴いた声はその人に届いたでしょうか。様子を窺うように、猫は相手を見詰めます**]
>>0:15 さんぽ猫 リリー 0d22:19:15 07回 [見上げた相手から応ずるような鳴き声が返って来ました。猫は、ほんの少しだけ、首を傾げるように動かします。相手は更に言葉を続けていましたが、猫に人の言葉は分かりません][(さて、彼の墓守猫はこういう時どうしていたっけ)][相手の言葉が終わるまでの間の思案。相手の微笑みを見た後、猫は柔らかい芝生を踏み歩き出しました]
[見上げた相手から応ずるような鳴き声が返って来ました。猫は、ほんの少しだけ、首を傾げるように動かします。相手は更に言葉を続けていましたが、猫に人の言葉は分かりません][(さて、彼の墓守猫はこういう時どうしていたっけ)][相手の言葉が終わるまでの間の思案。相手の微笑みを見た後、猫は柔らかい芝生を踏み歩き出しました]
>>0:36 さんぽ猫 リリー 0d22:17:30 09回 [頭を擦り付ける仕草をしたのは数回ほど。短い尻尾がゆったりとした動きを見せました。猫はしばらく鳴き真似をした人の傍にいましたが、やがて別に興味を向けたような素振りで薄青の瞳を遠くへと向けて、芝生の上を歩き始めます。さんぽの再開です]
[頭を擦り付ける仕草をしたのは数回ほど。短い尻尾がゆったりとした動きを見せました。猫はしばらく鳴き真似をした人の傍にいましたが、やがて別に興味を向けたような素振りで薄青の瞳を遠くへと向けて、芝生の上を歩き始めます。さんぽの再開です]
>>0:37 さんぽ猫 リリー 0d22:17:38 10回 [どこかから漂う匂いに導かれるように、猫は歩みを進めます。辿り着いた墓に供えられていたのは、猫は知らないブリ大根。フンフン、と鼻を近づけて匂いを嗅ぐのでした][匂いこそ嗅ぎますが、猫はそれを食べようとはしません。お供え物を食べ散らかしてはいけない、と墓守猫に教わっていたからです。墓の前にちょこんと座り、短い尻尾をゆらりと動かします。この墓に誰かがお参りに来たのでしょう。一時の間、偲ぶ人達を真似るように墓石の前に佇むのでした**]
[どこかから漂う匂いに導かれるように、猫は歩みを進めます。辿り着いた墓に供えられていたのは、猫は知らないブリ大根。フンフン、と鼻を近づけて匂いを嗅ぐのでした][匂いこそ嗅ぎますが、猫はそれを食べようとはしません。お供え物を食べ散らかしてはいけない、と墓守猫に教わっていたからです。墓の前にちょこんと座り、短い尻尾をゆらりと動かします。この墓に誰かがお参りに来たのでしょう。一時の間、偲ぶ人達を真似るように墓石の前に佇むのでした**]
>>0:40 さんぽ猫 リリー 0d20:13:25 11回 [墓石の前にいると、人の気配を感じました。猫は座った状態のまま首だけそちらへと向けます]みゃあう[一言鳴いて、するりと一歩前に踏み出るような仕草で腰を上げ、方向転換をして現れた人物の足元へ。頭を擦り付けるような仕草をするのは先程と同様。先程別の人に撫でられたのが気持ち良かったため、強請るように繰り返し頭を擦り付ける仕草をするのでした**]
[墓石の前にいると、人の気配を感じました。猫は座った状態のまま首だけそちらへと向けます]みゃあう[一言鳴いて、するりと一歩前に踏み出るような仕草で腰を上げ、方向転換をして現れた人物の足元へ。頭を擦り付けるような仕草をするのは先程と同様。先程別の人に撫でられたのが気持ち良かったため、強請るように繰り返し頭を擦り付ける仕草をするのでした**]
>>0:43 さんぽ猫 リリー 0d23:35:41 12回 [何度か頭を擦り付けると、相手の手が猫の顎の下に伸びてきました。作戦成功です。猫は顎の下を撫でられて瞳を細め、ご機嫌に喉をごろごろと鳴らします]みゃー[訊ねかける声に応じるように鳴きますが、残念ながら偶然の産物。それでも、相手には『もっと撫でろ』と言うように聞こえたかもしれません。相手を慰めるというよりも、自分が満足したいという欲求の方が強くなってしまっていましたから**]
[何度か頭を擦り付けると、相手の手が猫の顎の下に伸びてきました。作戦成功です。猫は顎の下を撫でられて瞳を細め、ご機嫌に喉をごろごろと鳴らします]みゃー[訊ねかける声に応じるように鳴きますが、残念ながら偶然の産物。それでも、相手には『もっと撫でろ』と言うように聞こえたかもしれません。相手を慰めるというよりも、自分が満足したいという欲求の方が強くなってしまっていましたから**]
>>0:59 さんぽ猫 リリー 0d20:47:23 13回 《ぐるぐる》[撫でられて猫の喉が鳴ります。抱き上げられても嫌がらないのは、それに慣れており、且つ、撫でる手が気持ち良い証拠。猫は撫でまくってもらい、大変満足しておりました]
>>0:60 さんぽ猫 リリー 0d20:47:29 14回 [そんな折、ぽつりと猫に落つる雫がひとつ。毛並みの上に落ちたその感覚に、猫は雫が落ちてきた方を見上げます。どうやら抱き上げた人物から落ちて来たようでした]みゃあ[猫は一声鳴き、相手の身体をよじ登るように前脚を動かし身体を伸ばします。相手の肩辺りに前脚を置き、顔を頬へと近づけて][ぺろ][ざらざらの舌で相手の頬を舐めました。撫でてくれたお礼、の心算なのかもしれません**]
[そんな折、ぽつりと猫に落つる雫がひとつ。毛並みの上に落ちたその感覚に、猫は雫が落ちてきた方を見上げます。どうやら抱き上げた人物から落ちて来たようでした]みゃあ[猫は一声鳴き、相手の身体をよじ登るように前脚を動かし身体を伸ばします。相手の肩辺りに前脚を置き、顔を頬へと近づけて][ぺろ][ざらざらの舌で相手の頬を舐めました。撫でてくれたお礼、の心算なのかもしれません**]