本当は鯖猫リリーちゃんと
一緒に来た女の子、シオンさんだった事が判明したり、
本の話で盛り上がっていたり、
けれど、賑やかな時は過ぎてしまって。
そうして、皆が帰っていく頃になって]
レディさん、
ハンカチ、洗濯して返したいんですけど、
……いつか、また逢えますか?
それから、……
笑顔を思い出させてくれて、ありがとうございました。
[感謝の気持ちで、ぺこり、とフィアはレディに頭を下げる。
話を聞いてもらう事も、癒される事だけれど、
悲しみを忘れるかのように賑やかに楽しむ事も、
フィアにとって癒やされる事だったから]